4/29
この日は複座で1回飛んだだだけ。弱い小さいサーマルで頑張って30分滞空した。
非常に強い寒気が入っていたが、南アルプスのウェーブの影響で韮崎付近は沈下帯になっておりバリオが-5m/sを指すことも普通だった。
ヤンターは先週と同じく櫛形山に曳航しウェーブトライに行ったが、櫛形山の稜線の向こうで沈下にハマると谷から脱出できなくなる可能性があり相当リスキーなようだ。
GPSによると-9m/sで沈下していてゾッとした。
滑空場が稜線に遮られて見えなくなっても冷静に大回りしたりリッジを這って逃げたりする技術がつくまでは真似しないほうが身のためだろう。
昼ごはんを食べていると北風に変わり始め、前線通過とともに(雲でよく可視化されていた)猛烈に北西~西の風が吹き始め横風待機となった。
次から次に前線が通過するため穏やかになった隙を突いて撤収フェリーしたが着陸後数分で猛烈な風が吹き始めギリギリだった。
4/30
寒気は抜けたものの春だし上がるだろうと期待して1030に離陸したら全然サーマルがなかった。
何かの間違いだと思い360度旋回して風速測定したが本当に無風だった。
風が弱すぎてリッジが全くトリガーにならなかったと思われる。
13時位になってようやく少し風が出てきて甘利山や櫛形山に積雲ができていた。
甘利山のいつもリッジサーマルが出るところはやはりこの日も使えたようだ。

5/1
運休
5/2
ブルーサーマルで大体北西風の日。13時にヤンターで離陸した。
とにかく大急ぎで金峰山と八ヶ岳に到達することがメインミッションだったため、EP~電線~金峰山の北斜面と順調に高度を稼ぎつつ移動し40分で金峰山に着いた。
金峰山から茅ヶ岳北に連なる稜線の上を辿って西に向かったところ茅ヶ岳北西9kmくらいの山の頂上の上で+3のサーマルに当たった。
これのお陰で3000m以上に上昇することなく(装備上の問題)八ヶ岳までの十数kmを渡ることができた。
離陸から1時間15分で権現岳の南斜面に2400mで到着。何故か南風が吹いていたためリッジで2800mまで上げることができ、その後滑空場が見える方のリッジである八ヶ岳東斜面を北上した。
Condorでも再現されている赤岳山荘を眺めて満足したのと、10nm以上遠出したのは初めてでストレスが激しかったので八ヶ岳ではこれ以上高度を稼がずに茅ヶ岳に帰った。
ミッションコンプリートしたので着陸して交代してもよかったが、ひとまず茅ヶ岳の頂上から出ているサーマルでホールドしつつ尿意の解消に尽力していると教官から北上と南下を繰り返すタスクを指示された。
変な体勢のせいか出るものが出そうで出ない状況が続き20分位無駄にホールドしてしまった。
茅ヶ岳~EP~金峰山~茅ヶ岳ともう一周したところで17時になり谷を渡って旭山から稜線をたどって西に行ってから撤収した。
着陸時は180度12kt程度の風に対し進入速度が不足していたために煽られ、斜めに接地したため大変ずれてしまい駄目すぎた。
OLC
自己ベストの178点が取れた。単座で10nm以上遠出したのは初めて(複座はTwin3で30kmくらい行ったことがある)で景色もきれいだし満足度は高かった。
条件が良いのに平均速度が42km/hしか出ていない理由としては茅ヶ岳で無駄にホールドしていたのと未知のリッジ(金峰山とか権現岳とか)で苦労していたことがあるだろう。
後はヤンター特有の問題だがサーマルを渡り歩く時に増速してサーマルに当たったらプルアップターンという手が使えない(スティックサーマルが補正されないため)から110km/hくらいでフラフラ飛ぶことが多かったのも平均速度が遅い原因。
風向測定の精度を上げるのと、トリガー特定が進んだらサーマルに当たる前に予測して減速できるようになるからちょっとは早く飛べるようになるだろう。
夜は教官とかと飲みに行きお説教を色々聞いた。フライトの批評をするには人数が多すぎたので詳細な話はできなかった。
5/3
高気圧後面で高層雲が邪魔だった。
教官予報では13時以降の離陸が推奨されていた。
ヤンターのメインギアに空気を入れようとしたらメインギアバラシする羽目になり、空気を入れるだけなのに90分近く費やした。
チューブを他の製品に交換しない限り今後も空気補充にはメインギアバラシが必須である。
幸いにもハンマーでそんなに殴らなくても組みバラし可能な構造なので急げば格納庫の環境なら30分くらいで終わるだろう。
13時過ぎになって空気が動き始めたため14時にヤンターで離陸。
EPで弱いサーマルに当たるが、まとまりが悪く小さいため難しかった。
前の日にヤンターで4時間も飛んでいたからシンクロ率が高くほぼ想定通りの操縦ができたがOLCで見ると0.2~0.3m/sくらいしか平均では上がらなかった。
EPで1800mくらいまで上げるとサーマルが粉砕されて消えるため、300mくらい使って出かけて戻ることを繰り返してOLCの点を稼いだ。
北に行ってEPに戻り、南に行ってEPに戻ったところで熱源の供給が終わりサーマルが終了した。
出来る限り高度を稼いで昇仙峡を経由して撤収した。
着陸時は前の日と同じく180度12kt程度の風で、前の日の反省から130km/h出してロング気味に接地したところ1m中心線の左にずれたがまともに降りられた。
OLC
条件はよくなかったが点稼ぎ最適化ムーヴのお陰で55点取れてよかった。楽しくないけどこれも訓練である。
5/4,5
板倉で二等航空運航整備士講習会
他の参加者は中航連2人と明治の主将で、中航連のおじさんが山のように資料を持ち込んできてとても詳しかった。
今年から吉本さんから山木さんに講師が変わり色々内容を変更しているらしい。
滑空機の整備における実務を前提にした内容と、実地試験に受かるための儀式的内容を分離したことにより身も蓋もない講習となり大変効率的だった。
初日は座学は法規とネジで、実習はPW5の組みバラシ
2日目は座学は機械計測と電気計測で、実習は機械計測、電気計測、コッターピン、安全栓、トルクレンチといろいろやって疲れた
5/6
中層の雲が多くたまに雨が降った。
単座機で飛びたい人がおらずヤンターが余っていたため教官が乗っていた。
教官が7000feet曳航でウェーブトライに行ったが、雲が蓋をしていて満足に上がれない上雨も降っており辛かったようだ。
雨のため早撤収してアステアをバラしたりヤンターのドリーを直したり保守に勤しんだ。
5/7
BLIPMAPのウェーブ予報に前日からワクワクしていたものの、いざ滑空場に行ってみるとレンズ雲がわからなくなるくらい高層雲が張っていた。
地上は14時ごろまで穏やかな南風だったがその後北風の20ノット超の強風となった。
穏やかなうちに他の会員がヤンターでEPに向け離陸したが高層雲のせいでサーマルに当たらなかったようだ。
BLIPMAPの予報と風がぜんぜん違う上にローター雲も出来ないためウェーブの場所がわからなかった。
サーマルが出るまで待とうと考え撤収時間までヤンターの離陸を待った。
撤収フェリーのついでにEPに曳航したブラニクから景気良く上がっている無線が入ったため13時に離陸しEPに曳航。
EPからトップ10000feet以上のサーマルが出ており景気良く高度を上げ茅ヶ岳に向かったところ、道中半分くらいはウェーブの上昇帯だった。
茅ヶ岳から良いサーマルが出ていなかったのでEPに戻って上げ直し、次は金峰山に行きリッジで10000feetまで上げて北上し瑞牆山のところでウェーブの整流域に入った。
10000feet以上に高度が上がらないように、ウェーブの上昇風を速度に変換しつつ出来る限り北上してみたかったが早々にVaに達してしまい高度が下げられなくなったので帰った。
帰りもウェーブを使って高速移動しながら南下しEPの南まで行ったところ、千代田湖の当たりにローター雲があり行ってみたが雲とは高度差があり空気は全然動いていなかった。
15時を回って高層雲が一段と厚くなり頼みの綱のEPからのサーマルも勢いがなくなってしまった。
いまいち上がりきれないままうろついていると撤収時間になったため甘利山付近までグライドして帰投した。
着陸時は360の風24ノット吹いており乱流で場周経路はぐちゃぐちゃだった。130km/h以上で進入したがウインドグラジエントが激しく撤収ロングのはずが全然伸びなかった。1回跳ねた。