沈下の強い日


6/3

ブラニクの耐空検査の日。朝から整備して昼飯を食べ、12時くらいから飛ばし始めた。
BLIPMAPでは北西風予報だが韮崎は何故か穏やかな南風が吹いていた。
ウェーブ狙いでヤンターで13時に離陸し旭山に向かった。次に離陸したアステアも同じところに来た。

ウェーブに上を抑えられているのか6000feet以上ではサーマルがなくなってしまい上がらなかった。
沈下も激しいため6000feetでは別の場所を試すこともできず、近くをうろうろしたが旭山と南西3kmくらいのリッジしか上がらなかった。
1時間半位経って地上が北風に変わりはじめた頃から乱流が激しくなり、甘利山付近はこれまでで最も危険な状況になっていて逃げ帰った。
北風が入ったことで旭山も上がらなくなってしまい凄い沈下だった。アステアと同高度で低くなってきたから先に双葉に着陸したらコンバージェンスか何かでアステアが平地で上げなおしていた。
山の近くを飛んでも6000feetから上がらないし、山にぶつかりそうで怖かったからもっと早く平地に向かうべきだった。
OLC

6/4

単座機2機にパイロット2人ということで人数不足から絶対に降りるなと厳命されていた。
絶対降りないように確実に上がる状況まで待機し、12時半にアステアでEPに向かった。

EP付近で順調に10000feetまで上げ金峰山に向かったが金峰山ではうまく上がれなかった。この日も沈下は容赦なく強く簡単に高度が下がった。
次の目的地は八ヶ岳で、八ヶ岳東側は雲底が低く西側は高かったため権現岳で上げ直し西側を飛ぶことにした。
八ヶ岳に向かうには積雲も何もない12kmくらいの谷を通過する必要があり、8000feetで到着するには八ヶ岳からなるべく近くで10000feetまで上げ直す必要がある。
茅ヶ岳の北西5kmくらいで探し回り、結局弱いサーマルで我慢して10000feetまで上げ権現岳に8000feetで到着。
激しい気流と格闘しながら牛首山で雲底高度まで上げなんとか権現岳に繋ぎ八ヶ岳西側のクラウドストリートを北上した。
積雲の吸い上げを使い9500feetくらいをキープしながら移動し、韮崎のすり鉢を出ないように45km程度北上して引き返した。
最終的に横岳の手前まで行き諏訪湖と霧ヶ峰がよく見えた。

次は南アルプスに向かったが、積雲も何もない谷を10km飛んだところ強風と沈下で6000feetくらいまで下がってしまい、逃げ帰る途中で荒倉山で運良く上がれた。
甘利山からは+4のサーマルが出ていて10000feetまで上げて櫛形山に向かった。
櫛形山付近はコンバージェンスになっていて櫛形山北側に比べ南側の雲底高度はかなり低くあまり南下できなかった。
甘利山で上げなおして次はEPに向かった。

平地はコンバージェンスのクラウドストリートの下を飛んだため全然高度が下がらなかったがEP周辺は沈下だらけになっていた。
積雲も日射を邪魔するだけで下にサーマルはなく5000feetまで下がってしまった。
EPのリッジで何とか粘っていると6000feetまで上がったため棚山に向かい雲底高度まで上げた。
日射が出ていた茅ヶ岳に向かい8000feetまで上げて金峰山に向かったが今度もうまく上がらず茅ヶ岳に戻った。

17時を回り、絶対に降りるなという司令が解除されたため積雲の下をVAで飛び回ってファイナルグライドし帰投した。

OLC
4時間半の飛行でOLC250点と自己ベストを取ることができた。韮崎の鉢を出ない範囲の空域ではこれ以上1レグあたりの距離を増やすのは厳しいから、飛行速度を上げてEP~金峰山~八ヶ岳~御所山~櫛形山あたりを周回することになるだろう。
このフライトでは八ヶ岳に渡る高度を稼ぐために茅ヶ岳の北でウロウロしていて25分、八ヶ岳と南アルプスの間の沈下を突っ切るつもりで飛んだものの突破できず上げ直すのに25分無駄に掛かっている。これらは事前に予想できることだから飛行経路を見直すことで早くなるだろう。


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